生涯独身のメリット・デメリット
総務省統計局の国勢調査によると、日本人男性の生涯未婚率は2000年に10%を突破、以降は年々上昇を続け、2015年時点では男性で約23%、女性で約14%という結果が出ています。
独身の実情がドラマ化されるなど単身世帯が大きな割合を占める「おひとりさま」時代が到来を表しています。
また、1970年には9%程度だった離婚率※も、2000年ごろから現在までは約35%で推移し、結婚しても3組に1組が別れを選択しています。結婚するのも独身を貫くのもそれぞれの幸せの形ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。
未婚者・独身のメリット
結婚し、子供や家族ができると、働いたお金や時間は自分で全て使うことはできませんが、未婚者・独身の場合は、時間もお金も自分の好きなように使うことができます。また、結婚して子供がいれば学校や住まいなどを考えなければならないため、自分の一存で生活拠点を変えてしまうということは難しくなりますが、未婚者・独身であれば、生活拠点や仕事についても積極的に変えることも可能です。起業、転職などの挑戦も自分次第でいつでも可能です。
メリット
- 金銭的な自由
- 時間的な自由
- 趣味の充実
- 新しいことへの挑戦に制約がない
- 自分のペースで生活
- 恋愛の自由
- 未婚者・独身のデメリット
全てが自分次第になるため、病気やけがをした場合、看病してくれる人の心配や収入への不安につながります。元気なうちは良いですが、歳を取り健康でなくなった時、生活の心配や、孤独へ死の不安やリスクが伴います。
デメリット
- 病気になった時や、老後の生活の不安
- 介護や看病をしてもらう人の確保が必要
- 未婚者・独身のデメリットに対する対策
がんや病気に対する保険、所得保障保険などもしもの時に備えておくことが必要です。収入においても、不動産や金融資産などに投資し、運用収入が得られるようにしておくと安心です。また友人や親族などと普段からマメに連絡をとるようにして、いざという時に頼れる関係性を構築することも大切です。
高齢になった時、施設の入所やケアサービスが受けられるような資金の確保はもちろんの事、サービスの検討も早い段階で検討が望ましいです。お墓や葬儀についても早めに考えておき、エンディングノートや遺言書などを作成しておくともしもの時に親族や友人など周囲の方に迷惑がかかりません。自分が亡くなった後、委託散骨も選択肢の一つに入れられみてはいかがでしょうか。まだまだと思っていても時間が過ぎるのはあっという間なので、少し時間ができてた時に少しずつ、進めておくことが不安を減らすことに繋がります。