お墓費用は100万以上⁈
2019年4月12日~2019年4月16日に株式会社終活ねっとが調査した「お墓」に関する実態調査の結果についてみてみましょう。
供養の形で一番多かったのは「お墓」
「どのような供養の形を選ばれましたか?」という質問の結果、「一般墓(従来からのお墓)」という回答が70.9%で最も多く、次いで「永代供養墓」と回答した方が17.3%、「納骨堂」が9.4%、「樹木葬」が1.8%となりました。様々な供養が提唱されていますが、従来からのお墓を選択する方が多い果となりました。
どのような供養の形を選んだか? | |
一般墓 | 70.9% |
永代供養墓 | 17.3% |
納骨堂 | 9.4% |
樹木葬 | 1.8% |
海洋散骨ほか | 0.6% |
地方ではまだまだお寺との繋がりも強く、また先祖代々からのお墓や家が存続しているため、このような結果になったと考えら、今回の調査は日本全国での調査になるため、都市部と、地方の割合結果は大きく変わるものと推測されます。例えば大阪最大の区画を有する大阪北摂霊園では、2018年度の新規の墓設置の申し込みが約30件だったのに対し、墓じまいの申し出は10倍近い286件という結果でした。多くの方がお墓を作るのではなくお墓を閉じています。また厚生労働省の衛生行政報告例をみると遠方にある祖先の墓を近くの場所に移すなどの改葬件数は、5年前に比べて約2万件増えています。
購入した墓地は「寺院墓地」が最も多い
「どのような墓地を選ばれましたか?」という質問には、「寺院墓地」という回答がもっとも多く、43.8%、次いで「民営墓地」が26.9%、「公営墓地」が19.4%という結果となりました。日本の全国平均でみると、寺院墓地を選択する方が多いことが分かる結果となりました。ただし都市部では納骨堂が多くできており、核家族化と共に墓離れや墓じまいがニュースや雑誌で取り上げられていことを考えるとこの数値が全てではありません。住む都道府県や、地域により割合に大きなばらつきが考えられるでしょう。
どのような墓地を選んだか? | |
寺院墓地 | 43.8% |
民営墓地 | 26.9% |
公営墓地 | 19.4% |
共同墓地 | 8.2% |
その他 | 1.7% |
お墓を購入するのにかかった費用は100万円以上。
7割以上の方が選んでいる「一般墓」でかかる金額は、最も多かった回答は「100万円以上~150万円未満」で25.1%で、続いて「50万円以上~100万円未満」の23.3%、「150万円以上~200万円未満」の14.8%、「200万円以上~250万円未満」の10.5%、「300万円以上~」9.6%という結果になりました。
一般墓を購入するのにかかった費用 | |
100万円以上~150万円未満 | 25.1% |
50万円以上~100万円未満 | 23.3% |
150万円以上~200万円未満 | 14.8% |
200万円以上~250万円未満 | 10.5% |
300万円以上~ | 9.6% |
250万円以上~300万円未満 | 6.6% |
7割以上の方がお墓にかけたいお金は100万円未満で考えているという回答結果に対して、実際には100万円以上がかかり、予算をオーバーしている結果となっています。お墓の費用は想定以上にかさみ、お葬式、お墓の両方を一般的な方法で行う場合、300万円前後を用意する必要がありそうです。
海洋散骨は日本全国で見てみれば、まだまだ取り入れられている方は少ないと言えますが、散骨、粉骨を行い、お墓を準備しない場合はお墓やお葬式を行う場合の10分の1くらいで費用が済みます。永代供養や共同墓など、継がなくてもいいお墓はさらに注目を集める一方、今後も弔いの方法が模索されていきそうです。