海へ散骨すると骨はどうなるの?

海へ散骨すると遺灰(遺骨)はどうなるのでしょうか。骨の成分や、その後までをおってみましょう。

 

 

人の骨の成分

人骨の成分は70%がアパタイトを主成分とするリン酸カルシウムです。残りの約30%はコラーゲンを主成分とする有機物です。骨はよく鉄筋コンクリートに例えられますが、コラーゲンが鉄筋,アパタイトがコンクリートに相当しています。

 

火葬するとどうなるか?

人の骨の主成分であるリン酸カルシウムの融点は、1670℃で、この温度以下では燃焼しません。現在、日本の火葬場で主な燃料は、LPガス・都市ガスなどです。これらの完全燃焼炎温度は約2.000℃になり、もし完全燃焼炎が直接 骨にあたれば骨は燃焼し遺灰になりますが、強く当らないように調節されています。骨灰皿表面の温度は、700~1.000℃になり、硬質で太い部分は、原型に近い形で残ります。日本では温度が調整されていますが、海外では高温で火葬するところが多く、遺灰だけが残ります。

 

 

粉骨して海水にまくとどうなるのか?

骨の主成分リン酸カルシウムは、酸に弱いため、酸には解けてしまいますが水にはほぼ解けることはありません。リン酸カルシウムの化合物は肥料の製造にも使われていることから、サンゴの肥料になったり、海の生物の役に立ったりするのではないでしょうか。地球上の生物は、お互いに関係しあって生きています。すべての生物が微妙なバランスを保って生きることにより、この美しい地球が形づくられており、生物と、生物を取り巻く環境がお互いに関係しあっています。散骨はその生態系の流れに法っています。

 

自然に還るという考え方の根源は生態系の流れにのるということに基づいています。散骨の際は環境にも配慮しており、粉骨した骨を入れる袋は水溶性で、献花をする場合も、リボンやアルミなどは全て外した状態で行います。環境に優しい地球への還り方と呼べるのではないでしょうか。

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