アメリカ散骨の歴史

アメリカの葬儀の歴史はドラマや映画でも見られるように、土葬が一般的でした。ここ100年間のアメリカの一般的な埋葬方法は、化学薬品で防腐処理を施した遺体を金属製の棺におさめ、それを地中深くに用意した棺を保護するための容器に葬るというものでした。それが1876年にアメリカで初となる火葬場が建築されそこから少しずつ火葬の割合が増え、2017年には51.5%となっています。

 

火葬が行われるようになった背景

火葬が行われるようになった背景には、土葬の費用が高いことも理由の一つとして挙げられます。火葬のコストは、約12~24万円。土葬の場合は、棺と墓土地代、穴を掘る費用で約60万円かかります。これに通夜や花代諸々を含めると、最低限でも約120万円だそうです。そのため、近年急速に火葬が増えつつあります。コスト以外に注目されるのが、火葬が持つ利便性です。土葬の場合、葬儀を数ヶ月遅らせたりすることは難しいですが、火葬の場合は可能です。また、別の州で執り行うことや、散骨したり、自宅に遺灰を置くことも可能です。火葬を選んだ家族の3分の1が、遺灰を散骨していると見られます。火葬の場合、アメリカでは遺体は約1000度で焼かれ、日本に比べると高温のため、遺灰のみが残り、主な成分はリン酸カルシウムであることから無害なため、行政側は国立公園、森林、その他の公共の場での散骨については、黙認しているそうです。日本と同じように、火葬にしても家族がお参りに行く場所がほしいという人もおり、墓の土地や納骨堂を有料で用意する墓地もあるそうです。

 

アメリカで散骨を行なった有名人

アメリカで散骨を行なった有名人は、科学者のアインシュタインやジョンFケネディJr.などです。公にはされていませんが多くのが散骨されているのではないでしょうか。

 

ハワイ で散骨を行なった人

日本人では俳優の勝新太郎がワイキキ沖で散骨したそうです。また落語家の7代目立川談志もハワイ で散骨を行なっています。

 

アメリカではすでに散骨は一般的に行われており、許可はされていないがディズニーランドで行う人もいるそうです。見つかれば、もちろん強制退去のことですが暗いお墓の中ではなく、夢の国でと願うアメリカ人らしい発想だともいえます。日本ではまだまだ一般的ではない散骨ですが、これから時代の流れとともに変わる日もそう遠くはないかもしれません。

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