お葬式はなぜできたの?

 

お葬式をあげるのは義務ではありませんが、実際に日本では殆どの方が亡くなったらお葬式をあげています。日本でも中世まで、下層の人は亡くなったら野ざらしにされたり、山などに捨てられていました。しかし遺体を放置することは伝染病の原因にもなったため、衛生上の観点から遺体を葬る必要が出てきました。またキリスト教の広がりを恐れ始めた2代目将軍徳川秀忠以降キリシタン弾圧の必要性から、寺請制度と檀家制度ができて、その頃から仏式の葬儀が行われるようになりました。

 

寺請制度

庶民がどこかのお寺の檀家にならなければならない決まりです。 江戸時代、キリスト教が禁止されており、「自分がキリシタンではない」ということを寺院の住職に保証してもらい、そのの檀家となることを強制しました。

 

檀家制度

檀家制度は寺院が檀家の葬祭供養を独占的に行うことを決めたもので、これにより庶民は檀家寺に葬られることになります。お彼岸などの寺院へのお参り、葬式法要、そして寺院修繕などの際の寄付の義務化などから、檀家制度が始まったものと考えられます。

 

現在の檀家になるメリットとは

現在は、代々にわたって菩提寺とその墓地を利用する権利がある家のことを檀家と呼びます。檀家になると、お寺との関係性できるため手厚い供養を受けることができます。また死を通した生の見方など死生観について教えを説いてもらえ、法要の依頼が集中する時などに優先してもらえることができます。

 

現在檀家になるデメリットとは

お寺との関係性ができるため、毎年の護持費を納める必要があり、年間の護持費は、一般的なお寺で数千円から2万円ほどですが、格式が高い場合10万円以上になることもあります。またお寺の維持やメンテナンス費用を寄付する必要があります。もし代々続いてきた寺院との関わりをやめる場合、離檀費用という名目のお布施を10万〜30万円程を支払い、それとは別にお墓の撤去費用と新しい納骨の場所が必要になります。離檀の際、トラブルになったという話もよく耳にします。トラブルに発展させないためにも寺院側にきちんと離檀の経緯を伝えることが大切です。

 

お寺に納骨しないという選択

現在は仏教を信仰しておらずお寺に納骨しない人も増えています。お墓を買う条件は、「お墓の面積が広い」「有名な寺院である」といった条件で考えられることは少なくなり「自宅から近い」「安く購入できる」「子の自宅から近い」といった内容が優先されています。特に都市部では核家族化が進み、寺院ではなく、公営霊園や民営霊園、もしくはお墓を持たず、納骨堂を利用したり、海洋散骨や樹木葬などの自然葬を利用する方も増えています。葬儀やその後にかかる金額が大きく違う点も考慮されているのでしょう。

 

現在はお墓に埋葬一般的とされていますが、これから時代の変化と共に、埋葬についてもどんどん自由になり、多様化が進んでいくと考えられます。樹木葬や海洋散骨について家族の理解が得られない方などでも、日々の会話に出すことで、受け入れてもらえる日もそう遠くはないのでしょうか。

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