海洋散骨と樹木葬
自然葬と聞くと、海洋散骨と樹木葬を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。暮石が必要ないので、費用負担が軽減でき、自然環境に与える影響が少ない、またお墓の後継者がいなくても問題ない、費用的な負担を後継者に与えないといったメリットがあります。海洋散骨と樹木葬は同じ自然葬と思われがちですが、実は大きく異なる点もあります。詳しくみてみましょう。
海洋散骨
散骨を行う場合、遺骨は粒状に細かく砕いて、遺骨であることが判別できないようにする必要があり、節度を持った対応が求められます。どこでも散骨していいわけではなく、日本では、
- 漁業権に影響がなく、海岸から離れた沖合
- 海水浴場などから離れば一目につかない場所
- 養殖場などではない場所
ハワイでは陸地から3マイル離れた沖合となっており、法律で定められている訳ではありませんが、モラルを持って散骨を行うことが必要です。海洋散骨の場合、海撒いてしまうので、墓石のような、墓標となるものはありません。
樹木葬
樹木葬とは、墓石を建てずに樹木を墓標として遺骨を埋葬する方法のことです。樹木葬を行える場所は、お墓と同じく法律で許可された場所となり、樹木葬に対応した墓地・霊園のみになります。遺骨は海洋散骨とは異なりパウダー状にしなければならないなど、定めはありません。他の方と一緒に埋葬するタイプから、個別で行うものまであります。
- 合祀型樹木葬(他の方と一緒に遺骨を埋葬)
- 集合型樹木葬(他の方と一緒に埋葬するが区画を個別に分けて埋葬)
- 個別型樹木葬(一本ずつに遺骨を埋葬)
樹木葬は基本永代供養でありお墓のように、権利を承継しませんが、スペース内であれば他の家族も埋葬が可能なところもあるようです。
樹木葬と海洋散骨の違い
粉骨について
【海洋散骨】散骨はパウダー状に粉骨する必要あり
【樹木葬】焼骨した形状のままで問題ない
埋葬場所について
【海洋散骨】モラルに反することがなれば、日本の法律で定めはない。ハワイでは3マイル離れ【樹木葬】お墓と同じように、遺骨を埋めることが許可された墓地・霊園などのみ
墓標について
【海洋散骨】墓標となるものはない。海全体が墓標という考え方
【樹木葬】樹木
費用について
【海洋散骨】3万〜30万程度
【樹木葬】10万〜70万程度
いかがでしたでしょうか。海洋散骨、樹木葬それぞれに良いところがあります。
ハワイで散骨をご検討の際はお気軽にお問い合わせください。